At random Memorandum
香り
駅の雑踏の中、靡く髪が通り過ぎる。香水の残り香。反射的に息を深く吸い込む。いつか嗅いだ香り。するとその香りがいきなり時空を越えて、自分を同じ香りを嗅いだ場面へと引きさらってゆく。...
続きを読む言霊の妙用
言霊の妙用 言靈とは事のうちにこもりて活用の妙をたもちたる物を申す也.萬葉集第十三巻柿本神詠に.志貴嶋倭國(しきしまのやまとのくに)者事靈之所佐國叙(はことたまのたすくるくに...
続きを読む草木咸能言語有
草木咸能言語有 天照大神の子正哉(まさか)吾勝勝速(あかつかちはや)日天(ひあまの)忍(おし)穂(ほ)耳(みみ)尊(みこと)、高皇産(たかみむす)霊(ひの)尊(みこと)の女栲...
続きを読む理は準なきなり
理は準なきなり 理は形なし。故に準なし。理学者流、中庸を以て精緻の極となすがごときは、その言は誠に然り。然れどもその人もしまづ先王の道を識りて、しかるのちこれを賛嘆して、これ...
続きを読む朝霧の如く
朝霧の如く 是の野に、麋鹿(おほしか)甚だ多し。気(いき)は朝霧の如く、足は茂林の如し。臨(のぞ)みて狩りたまふべし。 かつての表現には今の我々にとって思いがけ...
続きを読むA Path to Heaven
Walking down a familiar street, the haze of sweltering heat reflects the distant landscap...
続きを読む道
いつもの歩きなれた道。夏の暑い太陽に照りつけられ、商店街を通り抜ける焼けただれたアスファルトに遠くの景色を揺らす陽炎。道路に並ぶ家々は暑さでドアを閉め、カーテンを下ろし、...
続きを読むDer Weg zum Himmel
Auf der vertrauten Straße lässt sich im Dunst der schwülen Hitze die ferne Landschaft auf...
続きを読むDer Duft
In der Hektik des Bahnhofs zieht eine Haarsträhne vorbei. Ein lang anhaltender Duft. Refl...
続きを読むドイツの詩
Niklaus Lenau (1802-1850) Nikolaus Lenau ニクラウス・レーナウ Schil...
続きを読むScent
ScentIn the hustle and bustle of the train station, a strand of hair passes by. The l...
続きを読む